お客様からのご相談内容
愛知県大府市内のアパート・マンションタイプの集合住宅にお住まいのお客様より、「トコジラミが発生していて今まで市販薬で対処していたが限界がきたので、家全体を徹底的に駆除してほしい」とご相談いただきました。
現場到着後、寝室の木製家具の継ぎ目と畳の縁部分でトコジラミの成虫・卵・血糞を確認しました。複数の居室にまたがって痕跡が確認されたため、1部屋単位の処理では再発リスクが高いと判断し、住宅全体を対象とした総合施工をご提案。薬剤と熱処理の双方の強みを組み合わせる「ULV超微粒子空間噴霧+スチーム駆除」の併用施工をご依頼いただきました。
徹底調査と状況把握
- 被害状況: 寝室の木製家具の角部・継ぎ目に黒褐色の血糞と白い卵が密集して付着していることを確認。さらに和室の畳の縁部分(畳寄せ・畳縁の継ぎ目)で生きた成虫個体を発見しました。畳の縁は布地と木材の境界という典型的な潜伏スポットで、複数個体と血糞の集積が見られたことから、すでに繁殖サイクルが進行している段階と判断しました。寝具・カーペット周辺でも単体個体が確認され、室内全体に拡散している状態でした。
- 原因の特定: 発生の起点はお客様や来訪者の衣類・荷物への付着による持ち込みが最も可能性が高いと推定されます。発見時点で複数の居室にまたがって痕跡が確認されたため、潜伏してから一定期間が経過し、繁殖と拡散が進行していたと考えられます。トコジラミは1匹の雌が一生で200〜500個の卵を産むため、初期発見から数週間で被害が爆発的に拡大する害虫です。
- 状況判断: 住宅全体に拡散している状況、および卵への確実な処理が必要なことから、①ULV(超微粒子)空間噴霧で住宅全体の成虫・幼虫を一次処理、②スチーム駆除で畳の縁・家具の継ぎ目・卵塊への高温処理を実施、の二段構えの施工プランを立案しました。ULVが届きにくい狭所や、薬剤では効果が出にくい卵に対してスチームの高温が補完する設計です。
施工写真





施工内容
① ULV(超微粒子)空間噴霧
住宅全体に対してULV(Ultra Low Volume:超微粒子)空間噴霧を実施しました。薬剤を粒子径10〜20ミクロン程度まで微細化することで、家具裏・収納内部・コンセント周辺・畳の隙間・襖の溝など、トコジラミが潜伏する狭所まで薬剤を行き渡らせることができます。
住宅全体を対象とする施工では、目視できない場所への薬剤到達が再発防止のカギとなります。ULV噴霧は「広範囲の成虫・幼虫への一次処理」として機能し、活動中の個体を素早く処理する役割を担います。
② スチーム駆除(高温処理)
ULV噴霧では効果が出にくい卵への対応、および薬剤抵抗性を持つ可能性のある個体への対策として、スチーム駆除機による高温処理を実施しました。スチーム駆除は100℃前後の高温蒸気を直接吹き付けることで、トコジラミの成虫・幼虫・卵を物理的に即死させる工法です。
処理対象は、血糞と卵が確認された木製家具の継ぎ目・畳の縁部分・畳目地・畳寄せ・押入れの内部・ベッドフレームの角部など、トコジラミの潜伏スポットと卵塊の発生箇所。薬剤に頼らず物理的に処理できるため、薬剤抵抗性トコジラミ(通称:スーパーナンキン)にも確実に効果を発揮します。
③ ULV+スチームの併用が再発防止に効く理由
ULV噴霧とスチーム駆除はそれぞれ強みが異なり、両者を組み合わせることで弱点を相互補完できます。ULV噴霧は広範囲の空間処理と残留効果に優れる一方、卵への作用が限定的で、卵が孵化した後の再発リスクが残ります。スチーム駆除は卵を含む全ステージへの即死効果がある一方、残留効果がないため新たな侵入個体には対応できません。
両者を併用することで、「現時点でいる全個体(成虫・幼虫・卵)の即時処理」と「施工後に潜伏していた個体への継続作用」を同時に実現できます。住宅全体への拡散が確認された今回のような案件では、単一工法より併用工法の方が再発抑止力が高く、結果的にトータルコストも低く抑えられます。
お客様からの声
最初は市販の殺虫スプレーやくん煙剤で何とかしようとしていたのですが、その時はいなくなったように見えても数日経つとまた現れて、いたちごっこの繰り返しでした。とくに畳の縁から成虫が出てきた時に「これは自分では無理だ」と諦めてお願いしました。卵にまで効くスチーム処理があると知らなかったので、市販薬で続けていたら永遠に終わらなかったと思います。家全体を一度で対応してもらえて、本当に頼んで良かったです。
駆除の詳細
| 費用 | 198,000円(税込) |
| 対象 | トコジラミ(成虫・幼虫・卵) |
| 施工場所 | 愛知県大府市・集合住宅(住宅全体/和室含む) |
| 施工内容 | ULV(超微粒子)空間噴霧、スチーム駆除(高温処理) |
| 施工日 | 2026年5月22日 |
愛知県大府市でのトコジラミ駆除や害虫駆除に関する詳細はこちらをご覧ください
プロの独り言
スチーム駆除が「卵」に効く唯一の確実な方法
トコジラミ駆除において最大の難関は「卵」への対応です。卵は固い殻に守られており、成虫に効く薬剤でも卵までは十分に作用しないケースが多く、施工後に孵化した幼虫から再発するパターンは非常に多くあります。
これに対してスチーム駆除は、100℃前後の高温蒸気を直接当てることで卵を含む全ステージを物理的に即死させる工法です。タンパク質変性による即死作用のため、薬剤抵抗性の有無に関係なく確実に効果を発揮します。「何度施工しても再発する」「薬剤を使いたくない」というお客様には、スチーム駆除を主軸にした施工をおすすめしています。
和室でのトコジラミは「畳の縁」が最重要ポイント
和室がある住宅でトコジラミ被害が発生した場合、最も重点的に確認すべきなのが畳の縁(畳縁・畳寄せ)部分です。布地と木材の境界という構造上、狭くて暖かく、人の動きで振動を感じやすい環境が揃っており、トコジラミにとって理想的な潜伏スポットになります。
畳の縁に黒褐色の点状の汚れ(血糞)が並んでいる、白い小さな粒(卵)が付着している、といった兆候を見つけた場合は、すでに繁殖が進行している段階です。畳の継ぎ目はULV噴霧では薬剤が届きにくいため、スチームによる高温処理がもっとも確実な対策となります。
「住宅全体施工」を選ぶ判断基準
トコジラミ駆除は被害範囲によって施工規模が大きく変わります。1部屋の局所被害なら1部屋施工で十分ですが、複数の居室にまたがって痕跡(血糞・卵・成虫)が確認された場合は、住宅全体を対象とする施工が現実的です。
トコジラミは衣類・寝具・家具を介して短期間で家中に拡散するため、「被害がある部屋だけ」を処理しても、未処理エリアで潜伏していた個体から再発するケースが多発します。費用は局所施工より高くなりますが、複数回の追加施工が必要になるリスクを考慮すると、初動で住宅全体を一気に処理する方がトータルでは安く済むことがほとんどです。
ULV+スチームの併用が「決定打」になる理由
JRSがトコジラミ駆除でULV噴霧とスチーム駆除を併用する理由は、両者の弱点を相互に補完できるからです。
ULV噴霧は広範囲の空間処理と残留効果に優れていますが、卵への作用が限定的。スチーム駆除は卵を含む全ステージへの即死効果がある一方、残留効果がありません。この2つを組み合わせることで、「現時点でいる個体への即時処理(スチーム)」と「施工後の潜伏個体への継続作用(ULV)」を両立できます。
単一工法では取り切れない部分を相互に補完する設計は、再発リスクを最小化する最も確実なトコジラミ駆除のアプローチです。



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