トコジラミは非常にしぶとい害虫であり、特に卵の駆除は成虫以上に困難です。成虫が従来の薬剤に耐性を持つケースも増えていますが、卵を完全に取り除くためには特別な対策が必要です。
本記事では、トコジラミ卵の特性と、それを効率的に駆除する方法について詳しく解説します。
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- トコジラミの卵とは?
- トコジラミの卵が見つかりやすい場所
- トコジラミの卵の駆除方法
- トコジラミを発生させないための対策方法
トコジラミの卵とは?その特徴と危険性
トコジラミの卵は非常に小さく、見つけるのが困難です。ここではその卵の大きさ、色、形状について詳しく説明します。【トコジラミの画像あり】
卵の大きさ | 1mm~1.2mm程 |
色 | 乳白色 |
形状 | 長円型 |
孵化までの期間 | 約1週間 |
卵は非常に耐久性があり、駆除剤に対して強い耐性を持つため、特別な対策が必要です。家の隙間や家具の奥深くに卵が産み付けられている可能性が高く、見逃してしまうとすぐに増殖が始まります。
トコジラミの卵が見つかりやすい場所
トコジラミの卵は、目につきにくい隠れた場所に産み付けられることが多いため、細心の注意を払って確認する必要があります。以下の場所は卵が見つかりやすく、定期的なチェックが重要です。
- ベッドフレームやマットレスの縫い目
- 枕やクッションの隙間
- 家具の裏側や引き出しの中
- 壁紙の剥がれた部分や裂け目カーテンの折り目
- 電気コンセントの周り
- カーペットやラグの端窓枠やドア枠の隙間
これらの場所は、暖かく湿度が高い環境を好むトコジラミが繁殖しやすい箇所です。卵の近くには黒や茶色の点状の血糞が見られることが多く、卵の存在を特定する手がかりとなります。スチームクリーナーを使用すれば、これらの場所に潜んでいる卵や血糞も効果的に駆除できます。
トコジラミの卵の駆除方法
トコジラミの卵の駆除方法には以下のようにいくつかの方法があります。
スチームクリーナーの使用
トコジラミやその卵は高温に非常に弱いです。スチームクリーナーを使う際は、しっかりと100℃以上の温度に設定し、卵や成虫が確認された場所に十分な時間スチームを当てることが重要です。一瞬だけスチームを当てるだけでは不十分で、卵の内部まで確実に熱を伝えるために、3〜5秒間同じ場所にスチームをかけ続けることが効果的です。
この高温処理は、卵を沸騰させて駆除するイメージで、しっかりと熱を行き渡らせる必要があります。物理的な処置のため、薬剤の効かないトコジラミの卵もしっかりと駆除することが可能です。
残効性のある殺虫剤の使用
市販の殺虫剤は、成虫や幼虫には効果があるものの、卵には効きません。また、トコジラミは、近年ピレスロイド系の殺虫剤に対する耐性を持つ個体が増えており、これらの薬剤では十分に駆除できないことが多くなっています。
そのため、駆除剤を選ぶ際には、以下のような成分を使用することが効果的です。
欧米では以前からピレスロイド剤に対する抵抗性の発達が問題になっていて、これらの抵抗性個体が日本に持ち込まれた可能性が高いと言われています。これらの集団に対するピレスロイド剤の効果はほとんど期待できないことになりますが、これらのピレスロイド剤に抵抗性のトコジラミに対しても、有機リン系やカーバメート系の殺虫剤は感受性集団とほぼ同様な殺虫効力が認められることが報告されています。ただし、有機リン系やカーバメート系薬剤に抵抗性を示す集団も一部で見つかっています。
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000074552.pdf
有機リン系(一部の個体には耐性あり)
有機リン系は、ピレスロイドに耐性を持つトコジラミにも比較的効果がありますが、一部の個体に耐性が見られることがあります。
カーバメート系(一部の個体には耐性あり)
カーバメート系も有機リン系と同様にピレスロイドに耐性を持つ個体に効果がありますが、こちらも一部のトコジラミに耐性が確認されています。
ピレスロイド系(効きにくい)
現在、ピレスロイド系の殺虫剤はトコジラミに対して効果が減少しており、耐性を持つ個体が多く、駆除には向いていません。市販の殺虫剤に最も使用されている成分です。
ブロフラニリド(2024年販売の新成分 | 耐性トコジラミなし)
ブロフラニリドは2024年に新たに販売された成分で、ピレスロイドや他の薬剤に耐性を持つトコジラミに対しても非常に高い効果を発揮します。この成分を含む殺虫剤は、現時点で最も効果的な駆除手段とされています。
ゼロデナイトは新成分のブロフラニリドを使用しており、長期残効性もあります。既存の殺虫剤に抗体をもつトコジラミも駆除することが可能です。
プロの駆除サービスの利用
自力での駆除が困難な場合や、広範囲で発生した場合は、プロのサービスが再発防止策も含めて対応してくれます。
トコジラミ再発防止のための具体的な対策
トコジラミの再発を防ぐためには、定期的なチェックと予防策が重要です。以下は、再発防止のために有効な対策です。
継続的なチェック
トコジラミは1度の駆除で完全に根絶できない場合があるため、定期的にベッドや家具、壁や床の隙間を確認し、新たな兆候がないか確認することが重要です。
駆除剤やスチームの継続使用
効果の持続する薬剤やスチームを定期的に使用し、清掃も忘れずに行うことが肝要です。
外部からの侵入防止
中古家具の購入時や外出先から戻った際には、持ち込みを防ぐために徹底したチェックを行いましょう。
どうしても解決できない場合は
トコジラミの卵や成虫を完全に駆除するには、高度な技術と注意が必要です。特に卵の駆除は困難であり、再発のリスクもあるため、早めの対策と継続的なケアが求められます。
トコジラミの駆除でお困りの方は、ぜひ私たちジャパンレスキューサービス(JRS)にご相談ください。私たちの専門チームが、効果的な駆除と再発防止策を提供し、安心して暮らせる環境をお届けします。
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