チョウバエは家庭内や飲食店など様々な場所の水周りに発生する衛星害虫です。日頃からしっかりと対策を行っていれば発生を防ぐことが可能です。
本記事では、チョウバエの発生原因を解説し、自分でできるチョウバエの駆除方法から予防策を詳しく解説します。この記事を参考に、チョウバエのいない快適な生活を手に入れましょう。
現在チョウバエが発生しており、自力での対処が難しい場合は、ジャパンレスキューサービスにぜひご相談ください。専門スタッフが迅速かつ確実に対応し、チョウバエ問題を根本から解決します!
- チョウバエの生態
- チョウバエの発生箇所
- 自分でできるチョウバエ駆除の方法
- チョウバエの予防方法
チョウバエとは
チョウバエは、有機物を餌として繁殖する小型のハエで、特に湿気や汚れが溜まった場所を好む衛生害虫です。家庭や飲食店では水回りを中心に発生しやすく、汚水や汚泥が蓄積した排水管内のヘドロを主な餌としています。
家庭や飲食店などで発生するチョウバエはオオチョウバエとホシチョウバエの2種類になります。
オオチョウバエ
- 体長: 3~5mm
- 発生場所: 浴室やキッチンの湿気が多い場所
- 特徴: 比較的大型で、浴室やキッチンなど湿気の多い場所に多く発生。
ホシチョウバエ
- 体長: 1.3~2mm
- 発生場所: 浴室やキッチンの湿気が多い場所
- 特徴: 小型で、排水管や排水溝のヘドロや汚泥に卵を産み付け、繁殖する。
発生時期と成長サイクル
チョウバエの成虫は、4~11月に特に多く見られます。25℃~30℃の気温で活発的に活動するため、気温と湿度が上昇する5~6月が発生のピークとなります。この時期に繁殖が活発化します。一方、冬場は成長が遅くなるものの、温暖な室内環境では年間を通じて発生する可能性があります。
成長サイクル
チョウバエは、卵から成虫になるまでの成長サイクルが短く、繁殖力が非常に高いのが特徴です。通常、以下のようなサイクルで進行します:
- 卵(1~2日)
- 汚れた水やヘドロ、ぬめりがある場所に産卵します。1匹の雌が50~200個もの卵を産むため、放置すると短期間で大量発生します。
- 汚れた水やヘドロ、ぬめりがある場所に産卵します。1匹の雌が50~200個もの卵を産むため、放置すると短期間で大量発生します。
- 幼虫(7~14日)
- 排水溝や排水管内のヘドロや有機物を餌として急速に成長します。
- 幼虫期が繁殖の要であり、この時点での対策が発生を抑える鍵となります。
- 蛹(2~4日)
- 幼虫が成熟すると蛹(さなぎ)に変わり、成虫へと移行する準備をします。蛹は水分を含んだ環境に適応しやすいです。
- 幼虫が成熟すると蛹(さなぎ)に変わり、成虫へと移行する準備をします。蛹は水分を含んだ環境に適応しやすいです。
- 成虫(2週間程度)
- 成虫になると、昼間は壁や天井に静止し、夜間に活動を開始します。飛ぶ力は弱いため、幼虫期に育った水回り周辺に留まり、再び産卵を行います。
チョウバエはこのように、短期間で繁殖サイクルを繰り返します。特に暖かく湿度の高い環境では、卵から成虫までがわずか2週間程度で進行するため、発生を確認したら早急に対策を行うことが重要です。
チョウバエの発生箇所
チョウバエは、腐敗した水分や有機物を栄養源とし、以下のような「水が停滞する場所」や「ぬめりがある場所」で発生します。以下に一般家庭と飲食店での発生ヶ所をまとめています。
一般家庭でのチョウバエの発生箇所
- 浴室エプロン内部
- 浴室の排水溝
- キッチンシンクの排水溝
- 汚水桝
- トイレ
浴室エプロン内部
浴室にチョウバエが発生する場合、排水講からの発生もありますが、主にエプロン内部からの発生が多いです。上記の写真のように黒くなっている部分は有機物の汚れになり、その部分にチョウバエが卵を産み付け浴室内での大量発生に繋がります。
水回りの排水講
キッチンや浴室、洗面所などの排水溝には石けんカスや皮脂汚れ、食べかすなどが溜まりやすいためチョウバエの幼虫が繁殖しやすい環境です。
汚水桝
戸建て住宅の場合、汚水桝(おすいます)はチョウバエの発生源として注意が必要な場所の一つです。汚水桝とは、家庭から流れ出た生活排水(食べカス・うんち・油汚れ等)が流れる場所のためチョウバエの繁殖を助長します。
トイレ
チョウバエがトイレで発生する主な原因は、排水溝や配管内のぬめりとタンク内の汚れです。排水管には尿石や水垢、汚物の残りが蓄積し、幼虫の餌場となります。また、トイレタンク内は湿気がこもりやすく、苔やバクテリアが発生することでチョウバエが繁殖しやすくなります。
飲食店でのチョウバエの発生箇所
- グリストラップ
- 店内全般の排水溝
- トイレ
- 冷蔵庫やドリンクバーなど機械の排水講
- 厨房床下や隙間
グリストラップ
グリストラップには調理時に発生した油脂や食材のカスが溜まりやすく、汚泥やぬめりがチョウバエの繁殖地になります。これらの汚れが放置されると、幼虫が成長し、大量発生の原因となります。
店内全般の排水溝
厨房やホールの排水溝には、飲料の残りや食材カスが流れ込むことが多く、ぬめりが発生します。このぬめりが幼虫の餌場となり、成虫の発生につながります。
冷蔵庫やドリンクバーなど機械の排水講
冷蔵庫やドリンクバーに付随する排水設備には、水分や甘い飲料が流れ込みやすく、腐敗した残りがぬめりとなって繁殖の温床となります。
厨房の床下や隙間
厨房内の床下や隙間に水分や食品カスが溜まり、湿気が多い環境がチョウバエの繁殖を助長します。これらの隙間は、日常清掃で見逃されやすいため注意が必要です。
トイレ
飲食店のトイレでは、排水溝や配管内のぬめりがチョウバエの繁殖原因になります。また、湿気がこもりやすい環境や、清掃が不十分な場合に発生リスクが高まります。
自分でできるチョウバエ駆除方法
チョウバエの駆除は、自宅で簡単に行える方法を組み合わせることで効果を最大化できます。以下に、排水溝の清掃から成虫の駆除まで、自分でできる具体的な方法をご紹介します。
排水溝の徹底清掃
チョウバエの幼虫は、排水溝や排水管に溜まったゴミや汚れを栄養源として繁殖します。そのため、まずは発生源となる排水溝の栄養源となるヘドロなどの汚れを徹底的に清掃しましょう。
チョウバエバスターのような泡で汚れと成虫を同時に洗い流せる薬剤を使用すると効率的に排水溝の清掃とチョウバエの幼虫の駆除を同時に行う事が可能です。
熱湯で幼虫を駆除
排水管に熱湯(50~60℃)を注ぐことで、チョウバエの幼虫を駆除できます。排水管の材質によっては、排水管を痛める可能性があるので耐熱性を確認してから実施するようにしましょう。
殺虫剤や粘着トラップの活用
チョウバエの成虫には直接市販の殺虫スプレーを吹きかけるかトラップを使用して駆除することが可能です。
チョウバエを発生させないための予防策
チョウバエを発生させないためには日頃のメンテナンスが重要です。以下のメンテナンスを行うことでチョウバエの発生リスクを大幅に減らすことが可能です。
排水溝の定期清掃
チョウバエの1番の発生原因となる排水溝や排水管は定期的に清掃し、汚れやぬめりが溜まらないようにします。
ピーピースルーやパイプユニッシュのような排水管の洗浄剤を使用して定期的に清掃を行いましょう。
排水口から臭いが上がってくる場合、それは排水管や排水溝がかなり汚れている証拠です。
湿気のコントロール
チョウバエは湿気を好むため、定期的に換気を行い湿気を減らすことでチョウバエの発生を防ぎます。
チョウバエ駆除をプロに依頼する場合
排水管や排水溝の汚れが酷い場合、市販薬や家庭での清掃ではヘドロ(有機物)を完全に取り除けず、チョウバエが再発することがあります。
そのような場合は、速やかに専門の機材と技術を持つプロに任せるのがおすすめです。
弊社では、排水管の奥深くまで徹底的に清掃・駆除を行い、チョウバエの発生を根本から解決します。また、駆除後には再発を防ぐための適切なアドバイスも提供しています。無料相談やお見積もりも承っておりますので、チョウバエでお困りの際はぜひ弊社にご相談ください。
コメント