毛虫の大量発生は庭や外壁、農作物に深刻な被害を及ぼし、生活に影響を与えることがあります。
この記事では、毛虫が大量発生するその原因や具体的な駆除方法や予防策をご紹介します。正しい内容を理解することで、大切な植物や毛虫による被害から自身を守ることが可能です。
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毛虫の生態と大量発生の原因
毛虫はチョウやガの幼虫であり、その種類ごとに異なる特徴や被害があります。以下は、特に被害を及ぼす主な種類です。
被害を起こす主な毛虫の種類
チャドクガ
特徴 | 黄褐色または緑褐色で、毛が密集した体が特徴的。毒針毛を持つ。 |
体長 | 約25~30mm |
分布 | 本州、四国、九州、南西諸島 |
発生時期 | 5月~10月(2回発生:初夏と秋) |
発生場所 | ツバキ、サザン、茶の木、カキなど |
毒 | あり(毒針毛) |
症状 | 皮膚炎、かゆみ、発疹 |
注意点 | 毒針毛は風で飛散しやすいので、直接触らず掃除や駆除を徹底す る。 |
イラガ
特徴 | 鮮やかな緑色で体に毒棘を持つ。楕円形でトゲトゲした外見が特徴。 |
体長 | 約20~25mm |
分布 | 日本全土 |
発生時期 | 7月~10月 |
発生場所 | ツバキ、サザンカ、ツツジ、クスノキ、ケヤキなど |
毒 | あり(毒棘) |
症状 | 強い痛み、腫れ、炎症 |
注意点 | 駆除時に毒棘に触れないよう、防護手袋や長袖を着用すること。 |
オビカレハ
特徴 | 茶色または灰色の体色。体に長い毛が密生し、群生することが多い。 |
体長 | 約30mm〜40mm |
分布 | 日本全土 |
発生時期 | 5月~10月 |
発生場所 | マツ、スギ、ヒノキ、カエデ、ハナミズキなど |
毒 | なし |
症状 | 刺さない |
注意点 | 群生して葉を食べ尽くすため、大量発生時には殺虫剤を速やかに散布。 |
アメリカシロヒトリ
特徴 | 黒い斑点がある白っぽい体。群生し、クモの巣状の巣を作ることが多い。 |
体長 | 約20mm〜30mm |
分布 | 日本全土 |
発生時期 | 6月~10月(2回発生) |
発生場所 | サクラ、クワ、ナシ、カキ、クリなど |
毒 | なし |
症状 | 刺さない |
注意点 | クモの巣状の巣が目印となるため、発見したら早期に除去すること。 |
毛虫の大量発生が起きる時期と条件
毛虫の活動時期や大量発生のピークは種類によって異なりますが、一般的には以下の時期に発生します。
4月~6月
春の気温上昇により毛虫が孵化し始め、繁殖が活発になる。特にチャドクガやイラガが多い時期。
8月~10月
秋口にかけて2回目の発生ピークが訪れる。アメリカシロヒトリやオビカレハが目立つ。
なぜ毛虫は大量発生する?
毛虫が大量発生する背景には、自然環境の変化や人間の生活環境が深く関係しています。ここでは、毛虫の個体数が増加する主な原因について解説します。
温暖化と生態系の変化
地球温暖化の進行により、毛虫が繁殖しやすい高温多湿の環境が広がっています。特に、冬の気温が以前より高くなり、毛虫の卵や幼虫が寒さで死滅する機会が減少したことで、生存率が高まっています。その結果、毛虫が春から秋にかけて活発に活動し、大量発生を引き起こすケースが増えています。
天敵の減少
毛虫の個体数を自然に抑える役割を果たしている天敵(鳥類や寄生バチなど)が減少していることも、大量発生の一因です。農薬の過剰使用や都市化による自然環境の破壊が、天敵の生息域を狭めていると考えられています。
例えば、毛虫を捕食する小鳥や寄生バチは、毛虫の個体数を効果的にコントロールしますが、これらの天敵がいなくなると、毛虫が繁殖しやすい環境が整い、結果として被害が拡大します。
植物管理の不備
庭木や農作物の適切な管理が行われていない場合、毛虫が隠れやすい環境を提供してしまいます。特に以下のような状況では、毛虫が発生しやすくなります。
選定不足
植物が密集していると、毛虫が隠れる場所が増え、天敵から身を守りやすくなります。また、風通しが悪いと湿気がたまり、毛虫の繁殖を促進します。
落ち葉や枯れ枝の放置
地面に放置された落ち葉や枯れ枝は、毛虫の幼虫や成虫が隠れる格好の場所となります。
植物の選択
毛虫が好む樹種(例: ツバキ、サザンカ、チャノキなど)を多く植えていると、毛虫の発生リスクが高まります。特に庭や農地では、これらの植物が集中して植えられていることが原因となる場合があります。
毛虫の大量発生を防ぐためには、これらの原因を理解し、環境整備や植物管理を徹底することが重要です。温暖化や生態系の変化といった大きな要因には直接対処するのが難しい場合もありますが、日常的な管理を通じて、毛虫が繁殖しにくい環境を作ることは可能です。
毛虫がもたらす被害
毛虫がもたらす被害は以下のようなものがあります。
植物への被害
毛虫は葉を食害するため、植物の成長を大きく妨げます。特に庭木や農作物では以下のような影響があります。
葉が食い尽くされ、見た目が悪化する。
光合成能力が低下し、植物が弱る。
果樹では収穫量の減少につながる。
健康への被害
一部の毛虫(チャドクガ、イラガなど)は毒針毛や毒棘を持っており、以下の健康被害を引き起こします。
皮膚炎やかゆみ: 直接触れたり、風で飛んだ針毛が肌に付着することで発生。
アレルギー反応: 敏感な体質の人は、毒針毛が原因でアレルギー症状を引き起こすことも。
毛虫の大量発生を防ぐ予防策
毛虫の大量発生を未然に布防ぐための予防策を以下にまとめました。
植物管理の徹底
植物が密集しないように適切な選定を行い風通しをよくすることで、天敵が毛虫を見つけやすくなり、天敵による自然的な駆除対策が可能です。また、葉裏や枝に卵や幼虫が付いていないか定期的に確認を行いましょう。チェックして卵があれば、それを取り除くことで対策が可能です。
ただし、毒をもつ種類の毛虫が付着していることがあるため、作業を行うさいは、最低でも軍手を着用して作業を行うようにしましょう。
忌避剤を使用する
木酢液の匂いは毛虫を遠ざける効果があります。木酢液を500~1000倍に希釈して2週間に1度のペースで植物全体に均一に散布を行えば毛虫の大量発生を予防することが出来ます。
*濃度が濃すぎると植物が痛む可能性があるので適切な希釈濃度を心がけて使用しましょう。
大量発生時の対処法
毛虫が大量発生してしまった場合、以下の対処法を行ってください。
殺虫剤の使用
発生した毛虫には即効性のある薬剤を使用しましょう。
チャドクガやイラガなど毒をもつ毛虫も効果的に駆除する事が可能です。
手作業での駆除
殺虫剤を使用せず手作業で駆除を行う方法もあります。
- 軍手
- 長袖・長ズボン
- マスク
- ゴーグル
割り箸やトングなどで毛虫を捕獲しビニール袋に入れ密封してから処分を行います。落葉なども含めて徹底的に取り除きましょう。
種類によっては毛虫に触れなくても風に乗った毒針毛が体に付着し炎症を起こすことがあります。作業を行う際はしっかりと防護具を着用して作業を行いましょう。また、作業後には毒針毛が残らないよう、水でしっかりと洗い流すようにすると安心です。
専門業者への依頼
毛虫の被害が広範囲に及んでいたり、外壁や高所にまで発生してしまった場合は、専門業者への依頼がおすすめです。特に、毒針毛や毒毛を持つ毛虫が大量発生している場合は、自力での駆除は危険が伴います。
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まとめ
毛虫の大量発生は、環境条件や植物の管理状態によって起こりますが、日頃から予防策を徹底することで被害を最小限に抑えることが可能です。特に、春(4~6月頃)と秋(8月~10月頃)は毛虫の活動が活発な時期のため早めの対応が重要です。被害が大きくなる前に、是非本記事を参考にして、毛虫対策を行い安全で快適な生活環境を整えましょう。
また、毛虫の大量発生でお困りの場合は、ぜひお気軽に ジャパンレスキューサービス までご相談ください。無料相談や無料見積もりも承っております。専門のスタッフが迅速かつ丁寧に対応し、毛虫被害を根本から解決いたします!
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